ピザカス〜ピザでも喰ってろカス〜
虹村 凌

東の街に雨が降る(それがどうした)
西の街にも雨が降る(だからどうした)
北の海にも雨が降る(今日も東京に雨が降った)
南の島にも雨が降る(明日は何処で雨が降る)
チェルノブイリに行きたく無かった奴等は(敢えて名前は出さないけれど)
今度は福島に行きたく無くなるのか(笑えない冗談だ)
何処の電気で飯喰って何処の電気でギター弾いてんだか知らないけど(そうだろ?)
親父の実家のあの部屋はいまも震災後のままなんだろうし
祖父母が生まれ故郷に戻るのは何時になるかもわかんねぇ
そんな事とは関係なしに俺の日常が続いて行く訳で
公園にある小屋で飯を喰ってた時の彼女の話が本当なのか
朝にあった小さな余震で怯える彼女が本当なのかも
結局のところはどうでもいい事なのだろうと思う
別に一人で生きてるつもりは無いけど
結局のところはどうしようもなく独りだから仕方が無い
個人主義が過ぎると言われても「我が闘争」並みに「我が個人主義」を思うし
そんな事は世間が赦さないと言う個人が沢山いるから世間が赦してくれない
みたいな馬鹿馬鹿しい世界をその個人主義で泳ぎ切らなきゃならない
好き勝手やってる奴を好き勝手やれない奴が赦さないと言う馬鹿馬鹿しさ
後ろ向きな説教を垂れ流す暇で好き勝手やりゃあいいのに出来ない臆病者達が
日本経済を支えてんだと偉そうにネクタイを緩める
だから俺は結局独りなのだと思う、馬鹿馬鹿しい限りだけど

好き勝手やれって俺みたいなチャラチャラしたフリしてる奴が言うと
本当に馬鹿っぽく聞こえるんだろうし信用無いから仕方無いけど
パトカー燃やすとかクズを殺すとか勿論そういう事が言いたいんじゃない
(そういう事を想像する奴こそ本当にそういう事を望んでいる訳だしね)
社会から赦されたい訳でもないし自分がしてる事を当たり前にしたい訳でもない
どうせ出来っこないし保守的な阿呆共には理解不能だろうから
(みたいに尖っておく必要がある気がするけど本当の所はどうかわからない)
ただ自分の人生を邪魔されたくないし鼻で笑う様な奴等を嫌いなだけで
なにもこうやって冗長に言う必要も無いんだよね
大体こういう事を考えながら
単車の事とか脚本の事とかその舞台で俺が何枚チケット捌けるか
前のバイト先と次のバイト先で合計20枚くらい捌きたいとか
まぁ言ってみればどれもどうでもいい事なんだけど
雨が止んだらピザでも喰いたい気分だ


自由詩 ピザカス〜ピザでも喰ってろカス〜 Copyright 虹村 凌 2011-03-31 18:18:35
notebook Home