哀悼
ポチットナーー
あの日
天を焦す夕暮れを見届け
失われゆく影とともに消えた声
それは他ならぬ 愛しい者達の声であり
嬌声 あるいは銃声を轟かせ
今も我らを悼むのだ
目を閉じ
耳を澄まし
拠って立つ大地を忘却しつつ
凍てつく風に抗う冬枯れとなり
追悼を こわばったその身に受ける
痩せた手
幾重にも伸ばす それは
過ぎた日々に
差し出す筈だった悔恨
目を開いても
もはや光は射さぬ
抜け殻の大地に
身を臥す事さえ許されぬ
我らに残されたものは
差し出したままの掌
風切り音に混じる 哀悼
それは容赦なく
我らを悼み続ける