花が降ってきた
たもつ


桝目をひとつひとつ埋めていく
あなたはまだ
自分が花びらであることに気づいていない
窓の外は想像を絶する想像に包まれ
僕はそれを夕焼けと呼ぶこともできる
かつて靴下をはかない男の子がいた
もしかしたらあれは僕だったかもしれない
あなたがすべての桝目を埋め尽くすまで
もうしばらくここで
つまらない話をしていようと思う




自由詩 花が降ってきた Copyright たもつ 2004-11-03 11:32:25
notebook Home 戻る