はこ
小川 葉



はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえをしるした

きみのなまえも
そこにかいた
あるべきように
そこにいた
わたしたちの

はこはそらに
かえっていった
あたらしいひとを
はこぶために



自由詩 はこ Copyright 小川 葉 2011-02-24 23:40:14
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