cage
真島正人

自由になろうとして
人を傷つけたから
償いとして
もっと自由に
なりたいと思う
男の心は
今の僕には
理解できない

理解とは時には
状況なんだ

自由になりたくて
歌うことや
靴を脱ぐことで
自由になれると
思っていたとき
その自由の意味は
今とは
違っていたね

鈴虫の
鳴く声が聞こえる

自由になりたくて
仕方なかった、が
自由を削除して
制限の中で
戦いたい、に生まれ変わってる
そこには
連続と
断片化が
果てしなく
ある

地上まで
何フィートだろう

灯りは、
見える/見えない


自由詩 cage Copyright 真島正人 2011-01-28 01:59:37
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