ラブレター
はるな


わたしたち
似たものどうしで
ほんとなら
一緒になれたのにね

触れすぎたから
きづかなかった
わたしたち
同じものでできてるみたいに
似通ってた

好きなものをならべるゲーム
ふるい歓楽街
ぬるまったビール
同じ速度で燃え尽きる煙草
知るひとのいないまちで
やっと二人になれた
まちわびてまちわびて
待っているのも忘れ去る
わたしたちはばかな
似たものどうしだったのに

ずっとあそこにいられたらよかったのにね
いつまでも夏休みの

裸足であるく河原
夜中はしまっちゃうコンビニ
おなじまくら
おなじ温度
あのときに
知っていればよかったのにね
ちゃんと別々だと
もっとおもいしるべきだった




自由詩 ラブレター Copyright はるな 2011-01-25 07:32:40
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