不覚醒原理
tatsuya999

記憶と思考の距離はとても近く

まるで月と太陽のように惹かれあい

影響を与えている

重力のように

忘れたい記憶は忘れられるのかな?

一つを忘れるたびに 忘れようとするたびに

思考回路が一つ眠りにつくみたい

どうしようもないくらいの現実逃避の末に

私は思考の身体を失って

回路は一本になってしまった

でも生きるには足りないの

一本じゃ足りない

でも強制思考は毒リンゴ

私の心を犯す毒

眼球から溢れる何かの意味なんて分からないのに

心が押しつぶされそうになる

眠りたい

そんな暗示に私は縋る

早く私にキスをして


自由詩 不覚醒原理 Copyright tatsuya999 2011-01-12 22:09:43
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