サランラップ
草野春心



  くだらないこと思い出しながら
  透明な月を見つめていた


  サランラップにつつんで息の根をとめた
  かなしみのはりついた君の顔


  ぼくは何になれるんだろう
  いったい何をするつもりなんだろう


  愚にもつかない想像のはてに
  かすかに乾いた音がして


  あとはもうずっと 夜
  透明な月がうかんでいた



自由詩 サランラップ Copyright 草野春心 2011-01-07 17:34:22
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