モナリザの目に微細な文字発見

と、
どこまでもやってくれちゃうじゃないの、あの爺さん
少し前のピカソがかわいく思える
未知の作品が２百何十点だか発見された
なんて、粗製乱造の高が

てめえの頭文字を描き込んでいたのだと
あの謎かけ凝らしたシュールな似姿に
んも〜、
どんだけ自分ダイスキよ
いや、自作が後世
人類の至宝として崇められると予測していたわけでは
なかろうが
あの超絶スキルで、一体どこまで執念深いのだか
…いや、予測していなかったとも言えないわけで
えれー自信家で偏執的だったのは想像に難くない
にしても、
今２１世紀だぞおい
数多の修復師の眼にＸ線、赤外線、紫外線、
高解像度カメラをもかいくぐった「うっしっし♪」が
新たに１ケ
今度はスーパー拡大鏡で発見されたとさ
呆れさせてくれるものだ

と言って今後
人々があの容貌の呪縛から解かれるわけではない
とすれば、
今回の発見もあるいは謎かけに取り憑かれた研究者の
枯れ尾花だったりするのかも知れないが
どれだけ時が経とうとあの絵を巡っての
砂金採りの如き探査熱が冷めるということはないのだ
これは確実なわけで
まこと
死んでも死にきれない奴とはダ・ヴィンチのこと
殺しても死なないとはダ・ヴィンチのこと
にわとりの卵を顔料にしていたような時代から
どんなアホでも空を移動し光で通信する時代に至るも
まるで
わたしの能力に追いつけるのはいつかな？　と。
種々の利器を手にしているであろう後の世の方々、と。

「エエ加減ニシナサ〜イ♪」
なんてツッコめた者などいるのか
延べ２百億超の人間たちに
往時のフィレンツェの風紀取締警官以外で