二度目の女
はだいろ


ことのあとの、
厚切りしお揚餅を口に放り入れ、
きょうの失敗をまた噛み締める。

このごろ、
呼ぶ女にがっくりすることが多いので、
月のはじめは、どうしても、
ストライクを取りに行き、
3ヶ月前に、とても可愛かった女の子を、
本指名(一度呼んだ子を指名すること。)することに。

ところがふしぎなもので、
一度目よりも、
二度目のほうがよい女というのは、
滅多にいない。
これは、二度目になると、
相手に、自分が気に入られたのだという、
気持ちのうわずみが生まれるからで、
今日の女の子も、
やれどこが痛いとか、
右じゃなくて左がいいとか、
キスにも熱中できず、
可愛いとは思ったけれど、
そんなにずば抜けて可愛いわけじゃないし、
途中でどうでもよくなってきた。


ところで、
こないだ、
仕事の帰りに、食事に行った女性と、
どうなったかというと、
どうにもなっていない。
とても楽しかったです、とメールは来たけれど、
そのあとは、何もありません。
ぼくは、
彼女ができたことがないので、
ここで押すべきか引くべきかとどまっているべきか、
まったくわかりません。
誰か教えて。
いや・・・いや、ちがうちがう。
ぼくはあの人と付き合いたいわけじゃないや、
だけどもし、
もう一度、食事に行ったとしたら。
二度目が楽しかったら、
それは、ほんとうに楽しい、ということなのかもしれない。


今まで、
呼んだ女の子で、二度目が、
一度目よりも楽しかった女の子は、
たったひとりだけ。
その子は、けっきょく都合、七回も指名した。
七月の終わりで、
HPに名前は残っているけれど、
その後いちども出勤しないから、
たぶんやめたんだろう。
あの子にもう一度、会いたいなあ・・・
やさしい、ほんとうに可愛い、
いい子だった。


ぼくは、
二度目が楽しい女を求めて、
また女を買うだろう。
もし、彼女ができてしまったら・・・
それは、そのときは、
また、考える。
そうゆうことにする。










自由詩 二度目の女 Copyright はだいろ 2010-12-09 00:26:54
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