渋谷無色
三田九郎

スクランブル交差点

気流に乗って

目が 耳が

わたしの身体が

ばらばらになっていく

わたしだったものが

あらゆる方位に

遠ざかっていく

赤信号

残された

わたしの抜け殻

クラクションは遠く

青い風が吹きぬける


自由詩 渋谷無色 Copyright 三田九郎 2010-12-02 22:51:34
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