明るい日差し、風、笑い声
帰り道、手のひら、力強さ

両手で慎重に掬い上げて
零さないように壊さないように
そおっと抱きかかえても
風雨に晒されて時間に色褪せて
そうやって思い出になっていく

叫んで泣いて駄々をこねて
もがいて地団太を踏んで疲れ果てる
やがてあきらめてまた前を見て
しょうがねえなとちょっと笑って
そうやって再び歩いていく

違う日差し、風、笑い声
帰り道、またねと、握手