川縁にて
ナカツカユウリ

かつて、私の泣き声の
代わりに歌ってくれた小さな川
その横を闊歩する

今の私の泣き声は
私の子宮にうずまいているから
軽やかに
川縁を散歩することが
できる
水の流れる音
さらさらさら・・・

号泣せずに
いられるということ
それは、
将来からの
過去からの
サインかもしれない
私を愛するもの達が
私を助けてくれるサイン
愛おしい
血の中に咲いた花
血の中で泳ぐ魚達

お賽銭が天にとどきますよう
私はいつも祈っている
たとえ形はいかなるものでも
愛し合うもの達と一緒にいられますように



水の音は絶えることはない
さらさらさら・・・
さらさらさら・・・




自由詩 川縁にて Copyright ナカツカユウリ 2010-11-03 14:22:38
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