カントリーハウス
ハイドパーク

むかし住んでた
田舎の家を
ブラリ訪ねてみたら
知らない人が住んでた
わけを話すと
快く歓待してくれた

晩御飯はカレーだった
給仕をしてた奥さん
突然ブラジャーごと
セーターをたくし上げ
レンガ色の乳首を
皿に向けると
指で摘まんで
母乳を飛ばし始めた

食べてみると
とてもまろやかで
おいしかったので
指でOKサインつくり
奥さんにウィンクした

ノリノリの奥さんが
更にがぶりよったから
おっぱいがコップに当たり
水がカレーに入ってしまった

僕は不機嫌になり
カレーを捨てるために
席を立ち上がった

見ると
廊下は水浸しで
2箇所程
渦を巻いていた

手前の渦に捨てようとしたら
田舎のインテリが

「どういう教育を受けてるの、驚いた。」

と僕を非難した

じゃあこっちかと
もうひとつの渦に
皿を傾け
半分捨てると
インテリは
「おい馬鹿、どうして流しに捨てない。」
と汚い木製の流しを指差した

めんどくさいので
皿ごと投げ捨ててやった

その場を離れて
2階に上がったら
目の前にふすまがあった
開けると子供部屋だった
「そこから先は隣だから。排卵でね。」
インテリが怒鳴った

窓ガラス越しに
小さな池と
竹林が見えた
それがハリボテで
その先がすぐ町だってこと
僕は知っていたんだ





自由詩 カントリーハウス Copyright ハイドパーク 2010-10-22 18:13:34
notebook Home 戻る