ステップ
朧月

1 光りは遠くにあって手にはとれないもの
  互いの体温通りに
  祈りは空まで伸びて発光体となる

2 夢は狂おしいぐらいに膨らんでゆくもの
  明日も昨日もあやしくなるほど
  不確かなものとなる

3 願いはかなうまいと思うのが常
  つかめない空気中には想いが含まれる
  言葉が見えないように命も見えない

ステップを踏めよ
祈りを踊れよ
涙に熱を通せば
大きな海になる

気泡となった唇の先からこぼれる言葉は
君へと飛んでゆくだろう
君の肩にとまるだろう


自由詩 ステップ Copyright 朧月 2010-10-08 23:30:03
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