たまには阿呆でもからかうか、、
TAT
今月の出張も不発で
いやはや不景気だわホント
山陽はトラック多いから中国道で帰る事にして
午後七時
【広島→我が家】の四時間コース
テールランプ
津山IC
そういやアイツ
最近どうなんだ?って
時速110km/hの片腕で
発信押したら
珍しく出やがって
『もしもし?俺々。オレオレ詐欺やけど、、』
『いやいやいやwそれ言うてもうたらあかんやろ?』
『そうけ?お前今日仕事休み?』
『ん?うーん、いや、休みっていうかクビになったわ、先月。ほんでカッと来て上司をカッターナイフで刺してもた。だから今俺アルカトラズ。お前ちょっとスプーン送れや。壁掘るから』
『あー、スプーン今無いわ。レンゲやったらアカン?』
『レンゲで脱獄シビア過ぎるやろ!プラッチックVSコンクリートは酷過ぎるやろお前それ!』
『着払いで良いよな?』
『しかも着払い!?3000%要らんわ!その差し入れ!!』
あっはっはってお互いにウケて
それはそうと最近どうよって
用事?無いよ別に
お前みたいなもんは俺が出張帰る時のブラックブラックガムじゃボケって
まだ彼女と同棲してんのけ?
子供出来たら命名させろよ?
男やったらチャーハン大好き太郎やな、、
女?女やったらサユリ
せやで
だから絶対女
女こしらえなアカンでお前w
中国から播但に乗り入れて
時計の針が午後九時を過ぎる頃には俺は
これ以上タトゥーを増やさない事
たまにはオカンに連絡入れる事
次京都行く時には俺といすずの親子丼喰いに行く事
を
お前に約束させてる
俺が小五でお前が小三だった頃
ふたりぼっちの午後八時
俺はフライパン握って皿持って来いって
カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ観てるお前に命令してた
器引き取りに来たいすずのオヤジが
ピンポンピンポン鳴らしてんのにお袋起きねぇから
ちょっと待ってくださいって慌ててママレモンで洗って返そうとしたら
そのままで良いよって
いすずの親爺が汚ぇ前歯で笑って
そういう時代もあったよな
高校三年間勤め上げた新聞配達をようやく上がって
さぁようやく今晩は夜更かし出来るぞって観た洋画劇場が
『巨大イカの逆襲』ってお前どうなんだそれは?
アニが東京から帰って来た時
俺真剣にホームレスが押し入ってきた思て
武器探したっちゅうねん
うるせぇよ、馬鹿
この先
二十年経っても
三十年経っても
俺はお前の兄貴で
お前は俺の弟だ
知ってたか?
それはそうと
いすずの親爺って
まだ生きてんのかね?