神無月花想 五首
口菜はたま

花嫁も吾もひとしく歩みたるひがんばな土塊ひきずりて

もくせい香るとき既に夜は明け娼婦は未だ微睡める少女

若き人妻に招かれたる昼食おりいぶの葉小さく黝し

真顔にて小太りのをとめ差し出せる血の色に遠きざくろは甘し

天たかしのうぜんかづらなほたかし吾投身したし神無月


短歌 神無月花想 五首 Copyright 口菜はたま 2010-10-05 23:35:40
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