自由
朧月

青い空によく映える
突き出た看板にはバイキングの文字
どうぞご自由に
雲がそう言った
飛び石のように並んでいた

まだ夏服の少女の
むき出しの肩が
風に触れられて震えた
自由に
ひるがえすスカートはお花の模様

道路では事故の処理
赤い車がとても綺麗
歩道ではおしなべてみな白い目をしてた

青い空に届くように
泣き叫んだかえしてくれと
なにを無くしたかを無くした
この僕の奥の空洞

自由とは選べること?
選ばないこと?
そのどちらも?

空は青い
どの季節も自由な目で決めて
あなたの白い目で



自由詩 自由 Copyright 朧月 2010-10-01 13:03:06
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