渇き
チアーヌ

喉が渇いた気がしたのに
水を飲んでも
潤わない
ああこれはきっと
わたし

乾いてるんだ
まるで胃が裏返るように
我慢して
我慢して
でも限界がきたら

胃が裏返ったあとに
子宮がずり上がってくる
喉の下に子宮を感じる
吐き出せたらどんなに楽か
床も壁もスポンジで出来た
柔らかい部屋ならば
とっくに転げ回ってる

わたしは
冷たい場所を探して
必死に頬を押し付けるよ
そして汗でびしょびしょに濡れた体を
擦り付ける

ひんやりと冷えた
人肌が恋しくて




自由詩 渇き Copyright チアーヌ 2004-10-20 16:12:52
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