スクランブル/こどもの
nm6

やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、しょぼしびれるまぶたの裏側にそれまで見つめていた画面の裏腹が白く白く皮膚をとおりぬけるかもしれないと思いきやひろがる想像上のパレードに身を包んでも目の奥から頭のどこかが繋がっているような気がしない。まぜこぜに、プリーズ。お願いだ。四季折々にまぜこんでぼくのきみの走り抜ける何も知らないように見上げれば、その高さにつきぬけてしまった。





いろ・みえる


さんかく
しかく
しょっかく
ふれる
つまる


てをつなぐ





やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、ふるえる表面からしびれる空気を触れずにいられない核心の消せないパラフィン紙に反射する曖昧な光線を透明で吸い込むアルコール越しのパレードに身を包んでも皮膚の底から心臓のどこかが押し出してくるような気がしない。まぜこぜに、プリーズ。お願いだ。臨機応変にまぜこんできみのぼくの焦燥を完全にデリートするように見上げれば、その高さにつきぬけてしまった。





いろ・みえる


ぼくら
やわらかいから
くるしいので
いなおり
なおり


てをつなぐ


いろ・みえる
いろ
いろ
みえる





いま、見えているすべての色を水彩に。
そして輪郭をスクランブル。


やわらかいからくるしいのでしょう。目をつぶれば、しょぼしびれるまぶたの裏側にふるえる表面からしびれる空気を画面の裏腹がパラフィン紙に反射する曖昧な光線を白く白く皮膚をとおりぬけるかもしれないと思いきやひろがる想像上のパレードにアルコール越しのパレードにとりあえず身を包んでわからないなりに繋がって。繋がって、遠くへぼやけてしまえば。水彩の境目が光になって押し寄せてまぜこぜできみのぼくの目測を完全にスキップするように見上げれば、その高さにつきぬけてしまえば。くるおしくいとおしく、世界中の眼鏡を割り続けて走り去る妄想がきみの爪先から光るんだよ。


自由詩 スクランブル/こどもの Copyright nm6 2004-10-18 20:46:08
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