道を渡って、手を振る
ヨルノテガム








 骨のコツコツ鳴ります

 糸の編むように眠ります

 サバ缶とサケ缶の区別はつきます

 お尻から椅子に座ります

 迷路の続きにまた迷います



 森と林と木を考えながら森林木浴してみます

 オシャレのことをオサレと言ってみます

 髪の毛の散髪に行こうと一ヶ月思っています

 丸い果物を並べて惑星の話が始まります

 転がっている蝉は死んだふりです



 塩と砂糖の区別に臭ってしまうクセがあります

 骨の鳴るポツポツを忘れます

 唇の端から幽霊こぼれてます

 雷の音が晴れ間に鳴ると怖いです

 弦が切れたり笛が骨だと驚きます

 口笛は歩いて家へ帰るものです
















自由詩 道を渡って、手を振る Copyright ヨルノテガム 2010-09-07 02:38:50
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