日曜の出口の混沌
番田 

私にバケツは揺れる
あなたのものは何も無い 流れていこう 
きっと魚など無い未来なのだ そこにはどこかで
無いものとして ここへとあることもなく 


今日は河原を歩いてきた
昨日の魚は 土地を帰らされてきた  
手にする 大人たちが歩いた 河原を  
釣られなかった 子供たちから 戻らされた


葉が遠くへと揺れている 
近くを信じながら 木の水は滴り落ちている 
留まる波の引かれた飛沫として打ち寄せている 
水の匂いがする 


ノルマは宗教本だ
体へと人間に与えられた この本を売ることだ
意味内容は私にはないけれど 無意味としての言葉に 
人としての明日の生活がかかっている


自由詩 日曜の出口の混沌 Copyright 番田  2010-09-06 03:32:42
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