遠い渚
うずら豆

随分前に君と来たビーチ
一緒に海を眺めたっけ

今日は独りでビーチに立つ
少し波が高いかな

あの日の僕ら
無邪気な子犬のようにはしゃぎ
笑顔は太陽より眩しかった

長い髪が潮風に揺れる
心地好くさらさらと

そんな君を
見てるのが好きだった
美しい海よりも

拾った綺麗な貝殻
君はまだ持っている?

僕は君の輝きを
今でも大事に持っている
独りになった今でも

君は変わってしまったけど
あの日と変わらない海の香り
気づけば涙がこぼれていた



自由詩 遠い渚 Copyright うずら豆 2010-09-03 23:00:22
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