デカダン
TAT














田舎の山奥で









ゴミ収集車が来ないから
















ゴミを焼く




















刺身のパックだの週間ヤングマガジンだのを火にくべて






















生き物のようにパチパチと















獲物を捕らえて










爆ぜては死んでゆく


















炎の揺らぎに

















なるほどゾロアスターの

















真髄を見る























動物で括っても


















自然現象で括っても





















炎は



















凶々しくも


















最強だ



















三つ首の犬も


















吉原も



















コイツに目を付けられたら




















惨めにただれて焦げて


















ブスブスと死ぬしか道は無い





















俺は多分おかしぃんだ



















休日の朝にゴミを焼いて























そんな事考えてるんだから

















そんなしょうもない事























考えてんだから






























火遊びの好きな子供は














危険信号















デンジャー・サイン































自由詩 デカダン Copyright TAT 2010-08-14 00:02:55
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