かくすればかくなるものと天邪鬼
板谷みきょう

去ってしまったあの人は、拙文に対しても
作品として本質を見出そうと温かく優しい眼差しを以って
努力して読んでくれていました

去ってしまったあの人は、現代詩が成立するには
作者と読者の双方に各々の立場に応じて
思いやりや、いたわりや、慈しみなど
相手に対する想像力に頼る必要があることを
こっそりと教えてくれました

去ってしまったあの人は、ひねくれたり
すねたり、卑屈になってまで殊更に
正しいと自分を主張する姿は
愚かで醜い心の有り様だと言っていました

去ってしまったあの人は、悪いのは他人で
いつも傷付くのは自分だけ
誰もそのことに、気付いてくれない
そんな勘違いで、自尊心を自ら傷つけ
疑心暗鬼や猜疑心の塊となった天邪鬼に
ならないようにと、気遣ってくれていました

去ってしまったあの人は、作品を想像力と読解力で
完成させることだけではなく
日々の暮らしの中で作品を作り読む感受性が
豊かな心を育てることの大切さを
伝えてくれていたのです

なのに
去ってしまったあの人は、ポイントのやりとりに
嫌気をさしてしまったのでしょうか

最近1週間のTOP10が、仲良し同士の
閉鎖的な評価だと感じたからなのでしょうか

去ってしまったあの人に、伝えたいことがあるのです

仲良し同士の馴れ合いで
ポイントが存在している訳ではないことを

作品の評価だけではなく、相手の存在そのものを
肯定的に認める意味でポイントのあることを

だから
皆さまにお願いがあります

最後まで読んでくれたのでしたら
目を通した記しとしてポイントを入れて下さい


自由詩 かくすればかくなるものと天邪鬼 Copyright 板谷みきょう 2010-08-02 21:40:56
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