けっかんしゃ
……とある蛙


大きな空の真ん中に
言葉にならない穴があって
その奥の色は群青色で
いろいろなランプが
つり下がってる。

いつでも自分は一人なのですが、

このごろますます一人なので、
言葉にならない空の穴を
一人眺めては、ため息をつき
一人眺めては ため息をついています。

ほかの人には見えないらしく
日々は何かと無駄が多すぎ
とても困った状況なのですが、
切迫観がありません。

空の大きな穴の中
自分の生きる根本が
あるあるはずと
偉そうな人に言われ続けていたもので
睨んでみてはしましたが
ランプの光にくすんでいます。

三月の空の鉛色の中
ポッカリ大きな群青色
その奥に光るランプの灯が
地上の自分の目眩まし

自分は一人の欠陥者
生きる意味での欠陥者
もう老朽化した欠陥者
今 なってしまいました。
呟く意味もありません。

リコールするには時間がありません。
何かと手続が多すぎます。
リコールするには時間がありません。
何かと書類が必要です。。


自由詩 けっかんしゃ Copyright ……とある蛙 2010-07-25 13:24:23
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