輝けるものは……
真島正人




最近
ずっと
考えていた

部屋の隅に
うずくまって
考えていた

考えることの
テーマは
その日ごとに
違う

まるで
飽きないように
作られた
(だけど飽きられやすい)

つけるごとに
色の変わる

ライトのようだ

で、
今日も
とりあえず、

いつもの場所に
しゃがみこむ

膝を折って
腰を曲げて

いわゆる体操座り

少し
目の粗い絨毯が
足を

ちくりとさした

でも
そんなことは
気にしない

目を閉じると
すぐに
考えが

やってきた

それは
「輝けるものはどこへ消え去ったのか」
という
疑問だった

だけど、
疑問文は
形を変えやすい

すぐに
僕の頭の中で
文体どころか

問い掛ける内容すら
変わって

それは

「輝けるものとは何か」
という
疑問に
なっていた

答えは
わかっている

最近は
そういうことばかり
よくわかるのだ

輝けるものは
純白である

それ以外には
ありえない

ありえない
のだ

もし
誤っていたら
御一報
ください


自由詩 輝けるものは…… Copyright 真島正人 2010-07-13 23:01:00
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