定規は如何
りこ
乙んなが欲しいのは
有名銘柄品かオトコか
後ろの言辺を取れば双方
物に出来るであろうから
乙んなは手に入れる為
粧し込む
疾うに色の葬儀は終えているので
幾ら
口に紅を塗ろうが
瞼の上に蒼を重ねようが
何も変わらない
はて
と
首を傾げて
無の色彩を何度も塗り重ねる
あれは何センチの厚さだろうか
オトコもオトコ、
化粧をしているのかさえ
分からないものだから
とりあえず誉める
その言葉でまた
何センチか増えそうだ
紅葉の色を忘れたと抜かすのなら
海の色を忘れたと抜かすのなら
その口に、瞼に、
色を化す必要もあるまい
だから
死んだ
気付いているのだろうか
汚れた人には分かるまい
お前は何センチなのか
お前は前が見えているのか
問うてみれば良い
色は
死んだ