紫陽花
あぐり




紫の影から伸びてく。ぼくはただ明日も今日もきみがほしくて。



夕立にまみれて帰ってきたきみの背中に小指で「紫陽花」と書く。



咲くことをためらっているきみの手が雨を感じて、ゆるりほどける。



ここにあるぜんぶがわたし。(ここにあるぜんぶがだれかのつくったものよ)



ぬくもりの違いをさがして そのあとはあなたに似合う色で咲きます



もういっかいセックスしてからさよならの理由をいっしょに探してみない?









短歌 紫陽花 Copyright あぐり 2010-07-04 22:57:25
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