な・ま・え
森の猫

深夜 ライブの帰り
ぼーっと ゆらめく半月に
見上げ つぶやく

飲み会で ふわふわした
足取りで着いた 
駅のエスカレーターの下

料理がしたくなくて
焼酎の炭酸割りを 口にふくんで
キッチンに座りこんで

黄色のお手製のカーテンの
かかった部屋で・・・

いったい この数ヶ月
キミの名前を
何回 つぶやいたのだろう

口にするたびに
涙が あふれちゃう

好きすぎて
どうしていいか
わからない
このキモチ

黒猫をなでながら
あなたは 不思議な力
もっているんでしょう

あたしの願いをかなえて
と はなしかける

アン

答える愛猫

あたしの名前を
すんなりと
呼んでくれたのは

母以外 キミだけ

だいじな だいじな
あたしの 名前

だいすきな だいすきな
キミの名前

ねえ
どうして
涙があふれるの・・・


自由詩 な・ま・え Copyright 森の猫 2010-07-03 06:38:05
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