水呑み百姓
TAT












零時三時の七人現場で

京都タワー下

二十三時半集合




昼間は昼間で搬入現場










明日は八時に京阪伏見












時給千円で何だってやった










十も二十も上のおっさんに




タメ口で指示飛ばして















ゾウに


ペリカン


カンガルー


鳩に


アヒルに


ドラえもん















思い付く引っ越し屋並べていってみな






全部制服来たよ













朝一サイズの合わないツナギ渡されて












夕には『お前にはやるわ』って祝儀の分け前にありついて


















夜にはCRおそ松くんにコテンパンにやられて


















五条のお前のマンションの鉄扉を叩いて



半分レイプ気味に射精した














若かった




馬鹿だった












ってももうお前も居ない



今じゃ全部が全部指の間をすり抜けて消えていった













今じゃ俺はホワイトカラーで















上司は年下の僕ちゃんさ


















帰り道
月が満月だから
ちょっと洒落になんない位ベタベタにアクセルを踏む

















その位が関の山












それ位の冒険はさせてよねw



























自由詩 水呑み百姓 Copyright TAT 2010-06-26 22:49:58
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