エピローグ
三奈



「君がいなくなった後の話をしましょう」


二人で見つけた、魚の形をした雲
毎日せっせと泳ぎ続けている
月のうさぎはもちつきをして
夏の音は歌を唄い
紅葉は静かに路を染める


「だけど私の世界の」


魚の雲は死んでしまった
月のうさぎは引っ越した
夏の音を聞くと君を思い出し
目と耳を塞ぎ、秋がくる


「そんな現実(ゆめ)を見させないで」


貴方が消した¨アナタ¨は、私にとっては¨宝物¨でした。



でした。


自由詩 エピローグ Copyright 三奈 2010-06-19 02:27:19
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