明け方のアンタレス、とばくちの言葉たち
海里

どの星座も
夜更かししたり
早起きしたりすると
次の次の季節の分までは昇って来ている

ただ
ずいぶんと深更なので
それをだれかと一緒に見るようなことはあまりない

明け方のアンタレス
それはいつもまだ二月のことです
凍てつく風の最中、夏の星座の一等星

言葉もきっとそうでしょう
詩もきっとそんなものでしょう


自由詩 明け方のアンタレス、とばくちの言葉たち Copyright 海里 2010-06-18 21:26:25
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