想い彼方
吉原 麻

立ちあがり立ちあがっては 階段のその先に続く 段階に酔う

消えてしまうという現象の真実味 味わうことなく消えたかったの

ドーナツを頬張る 珈琲をすする 手  皺 血管にも覚えた愛しさ

今日も また第3京浜つたってく 来なくていいのに会いに来ている

真っ黒に塗りなおした愛車のフォルツァ ふたり乗りができないようにしてしまえ

そういえば 誕生日には また 海に行く 約束はまだ覚えてる?

今どこへ向かっていけばいいのかも わからないけど でもきっと
                  ついて行ってはいけないと
                   昨日の空できみが笑うの


短歌 想い彼方 Copyright 吉原 麻 2004-10-10 14:40:38
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