NEW HORIZON
TAT

何か書こうとしても何を書いたら良いのか分からなくて、ましてや短歌を投稿するのもしんどい。っていうか短歌を投稿する方がしんどい。だって詩より更に研ぎ澄まして凝縮しなきゃ、なんだから。そんな訳で散文の方をクリックしようとも思ったんですけれど。書くべき事が見つからずに余計しんどい。んでも自分が今蝕まれていて、どっかに咆哮して投げ散らかして鬱憤晴らして、どうにかこうにか人間の体を保って明日もネクタイ締める為に射精しなきゃなんない。それは分かる。そんな訳で書いてる訳だけれども。えーと、じゃあ相対性理論の話をしようか。光を超える者はこの世には無くって、そういうのってちょっと凄くないですか?例えばあなたが超音速、つまり音速を超えるスピードで彼の人に向かって『愛してる』って叫びながら向かったとしましょう。するとどういう事が起こりますか?あなたが『愛してる』と言う為に最初の『あ』の文字を発した次の瞬間にあなたは自分の発した『あ』の音を追い抜いて彼の人の胸倉に近付いてゆくのですよ。だって“超・音速”ですから。音より速い訳ですからね。するとあら不思議。あなたは『愛してる』と言いながら彼の人の胸に飛び込んでってるのに、彼の人サイドから見ればあなたは『るてしいあ』って叫びながらヤバイスピードでこっちに来る痛い奴に映る訳ですよ。そういうのってちょっと悲しくないですか?あぁ違うな。そういう事じゃ無い。そういう事じゃないんですよ。僕が言いたいのは。SONYは小さな小さな零細企業でした。それでも何とか頑張って性能の良いトランジスタ・ラジオを作って当時世界でも指折りのメーカーに話を持ってゆく訳ですよ。戦争に負けたJAPの貧民が。そしたらその外国の企業はSONY製品の優秀さに気付いて、『おぉ、これいいな。よし、採用だ。全世界で売り出すぜ。ただしSONYのロゴは外せ』って言ったんです。ところがSONYは言いました。『や、んじゃあ、結構です』って。そういうのって超かっこ良くないですか?当時の布陣がまたウケます。営業マン誰々・ヨーロッパ担当ってwおいおい、エリアが広すぎるだろ。そしてその営業マンったら事あるごとにカフェに入ってこうオーダーするんです。『SONYを下さい』って。彼はずっと信じてたんです。欧州の片隅の、カフェの店員が、『いやいやwSONYを下さいって。SONYはウォークマンでしょ?うちはカフェですよ』ってそうツッコんでくれるのを。そこまで浸透するのを。今やはげ散らかした日本のビジネスマンもそう考えると捨てたもんじゃない。寧ろ、ゾクゾクしますよね。『来た、見た、勝った』カエサルがそう呟いた文言がマルボロの箱に今も刻まれていてそれを踏んでいる馬の足の隙間を騙し絵のように別の角度から見るとKKKの団員がよいしょって垂れ幕を両側から持っているように見えるとか。マルボロの箱の文字んとこ指で押さえると、びょーんて飛び出てるMとLの文字が梁にかけられた黒んぼとそれを見てる白んぼの足の向きに見えるとか。そういう暗示ってドキドキしません?う〜ん残念。でもない。でもないんだよ。僕の言いたい事といったら。

ここで無念。
タイムアップ。
僕は僕のささくれ立った魂の片鱗を君に垣間見せる事すら出来ずに。
WEBの隙間で泡を吹く。
HELLO、元気ですか?
僕は今しがた眉間を撃たれた所です。
よろしければ紅茶はいかがですか?
いえ、僕はノートブックではありません。
分かりました。
そのようにします。
ありがとう。わたしはとても気分が良いです。
あなたはどうですか?








あなたはどうですか?












自由詩 NEW HORIZON Copyright TAT 2010-06-12 23:29:37
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