夜道
伽茶

ハンドル握って

山道の向こうの星を見に行こう

大好きな子守歌をかけながら

アクセル踏むのも悪くない

布団で駄々をこねるより幾分ましさ

町の外れの点滅信号

今日もあの子を待ってるのかな

カーブの先に手招きするお化け

誰を待ってる?

待つのはもう飽きたんだ

山からの夜景を眺めて反省してから

君の家に向かうから

怒らないで頭を一撫でしてくれないかい?

喧嘩するつもりじゃなかったんだ

アクセル踏んで落ち着いたら

君に素直にごめんと言うから

ちょっとだけ

時間をくださいな


自由詩 夜道 Copyright 伽茶 2010-06-07 00:22:29
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