夢を語る
吉岡ペペロ
マネージメントを行う者にとって、[部下に夢を語り、役割の範囲を伝え続け、成果を期待し励ましてゆく]ことは、きわめて重要なことだ
もうひとつ重要なことがある
それは、[部下のリアルタイムの貢献を認める]ということだ
[部下に夢を語り、役割の範囲を伝え続け、成果を期待し励ましてゆく]という行為は、今はまだそれらが成されていないということを意味する
一方、[部下のリアルタイムの貢献を認める]という行為は、すでに成されたことへの承認を意味する
つまり、[部下に夢を語り、・・・期待し励ましてゆく]という行為と、[部下のリアルタイムの貢献を認める]という行為は、正反対の行為なのである
正反対の行為である[部下のリアルタイムの貢献を認める]ことと、[部下に夢を語り、・・・期待し励ましてゆく]ことを、マネージメントを行う者は同時にやってゆかなければならない
なぜなら、[部下のリアルタイムの貢献を認める]という行為が、[部下に夢を語り、役割の範囲を伝え続け、成果を期待し励ましてゆく]という行為の土台となるからだ
[部下のリアルタイムの貢献を認める]あまり、部下の方々は現状に慢心し未来に向けての仕事をおろそかにしてしまうかも知れない
[部下のリアルタイムの貢献を認める]あまり、ひょっとしたら、会社は一時期成長を停止させてしまうかも知れない
それを恐れていてはならない
私たちマネージメントを行う者は、部下をもっと信じきり、部下を疑うくらいなら部下に騙されることを選ばなけれならない、まず、そう腹をくくらなければならない