冷房症
草野春心




  二の腕の筋肉に
  冷めた太陽が埋まって



  関節の辺で
  言葉が
  ふつふつ粟立った



  いきたいいきたくない
  しにたいしにたくない
  いきたいいきたくない
  しにたいしにたくない



  室温はちょうど
  都市生活者の
  くたびれた脊髄の温度





自由詩 冷房症 Copyright 草野春心 2010-06-02 22:01:33
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短詩集