タニシとカタツムリと男の子
曲がり屋レオン

タニシ君
君がうらやましい
だって君は堅い殻を持ち
人間から踏んづけられても平気なのだろう

カタツムリ君
僕は君がうらやましい
君は水が乏しい季節を
眠ってやり過ごすことができるのだってね

少年のポケットの中で
タニシとカタツムリが
最後の会話を交わした


自由詩 タニシとカタツムリと男の子 Copyright 曲がり屋レオン 2010-05-14 23:33:39
notebook Home 戻る