無様な鳥
朧月

歩き疲れたから 空とんだ
外見をおいて 空とんだ

ばたばたしてるその様は
地面と変わりないみたい

じたばたしてるその羽は
落ちそうで 落ちそうで 忙しい

枝で休めていたいけど
雨雲くるから休めない

屋根にとまっていたいけど
大鳥くるから休めない

とうとう日暮れて闇になり
夜露に濡れて 羽ちぎれ

ほうう ほうう で首すくめ
ふくろう見習いになりました

夜の見張りは疲れます
明日こそ地面に降り立って
スケジュールを調整しなおします




自由詩 無様な鳥 Copyright 朧月 2010-05-14 12:36:26
notebook Home 戻る