霞色
はるな

頭を胸のなかにいれて
ただしい頭蓋骨のかたちをおぼえる
そのあいだじゅうあなたはずっと息をひそめていた

かるいからだを持ち上げて
ただしい体温のおもみをおぼえる
そのあいだじゅうあなたはじっと息をひそめていた

いのちはいつも
重すぎも、軽すぎもしないんだよ
ちゃんと ちょうどいい重さに導かれていて
そのありのままに屈服すればいいんだよ
そのてのひらで
愛をしればいいんだよ
それはいつも
重すぎも、軽すぎもしないんだよ


自由詩 霞色 Copyright はるな 2010-05-13 00:58:11
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