mercury
mizunomadoka


堆積した都市の底で
雨が流れる音だけが
きこえていた

錆び鉄の壁に
ケーブルで接続されたコンソールの
身体が明滅している

エピローグ
いつか見つけるきみの姿に
想像力がとどかなかった

リフレイン
きみにふれたい私の声は
水星よりも遠かった



自由詩 mercury Copyright mizunomadoka 2010-05-08 17:35:55
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