雨
湖月
くるしいような くるおしいような
指先からしびれ
舌先へとつたう
緩く脆い天上からの糸に
ほの青いひかりを重ね
雨と名前をつけた
歓喜のような
音と冷たさに
髪をつたう
いとおしさと
頬をつたう
一滴に
手を伸ばす その先を許して欲しい
自由詩
雨
Copyright
湖月
2010-05-07 23:56:07