first direction
mizunomadoka

胸が痛むような思いをしてない
ふいに窓が開いても外を見ないことがある
カリフォルニアの陽射しと乾燥に
肌がもつれた

その重さは
私のために作られたものではなかった
眠っているうちに誰かが削って
軽くしてくれたけれど
最初の方がよかった

見えない壁がある
人と人が時間をかけて溶かしていく
きみが溶けたときは悲しかった



自由詩 first direction Copyright mizunomadoka 2010-05-06 22:32:33
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