鑑識
祐伸

灰汁を取りきったフリーダムに住む人達は
寝癖を空気で梳かす らしいです

カスを取り繕った奴が歩道に居て
夢の濃度のさじ加減は如何と聴きたがる らしいです

「都合が悪くなったって理由でスナフキンにでもなってろよ」


少し季節が変わりました
浮れていました
警察に連行されました
写真と指紋を撮りました モノクロでした
ある意味ファンキーでした
何故強がると言われるので軽率でしたと答えておきました
嘘は身体に堪えるらしいです


無意味になっても生きぬいてみせろよと自問自答するのに
秋風は仄か過ぎて 理想なんて有耶無耶になりました

雲の上は坂道だったんだぜ 若しくは亜空間 と持論を唱えれば
洒落た論文でも書けると想っているらしいです

融解された強烈なスライダーで
外角から優等生みたいに 敢闘賞を狙うらしいです

「優等生らしいぞ 切ないなんていってらんねぇぞ」

お偉いさんは見てくれだけ気にしているようでした
能書きだから拳銃もポケットティッシュ扱いらしいです




警察に連行されました
写真と指紋を撮りました モノクロでした
ある意味ファンキーでした
勘違いを改善する為に
当たり前のものさしをnm単位にするらしいです


自由詩 鑑識 Copyright 祐伸 2004-10-07 03:19:20
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