新幹線だった。
国産和風モモンガ

1.

就職活動用の交通費調達に苦心する
夢を見ながら寝てた 起きた
帰ったら お酒 飲もうって思って
明日は新しい服を買いに どこかへ 近場へ
鞄は相方がくれるってさ
生活費はくれないけど
要らないし 足りてるし


2・

こういう詩を書いたんです 少し前に

「残さないこと
 刻まないこと
 許さないこと
 痕跡を
 感情を
 存在を
 
 お前の悲しみのために
 人様の記憶を汚すな」

そのときはその時なりの気分みたいのが
すっかり言い表せれた気がしてた
が 読み返すと ひどい
言い逃げだし かっこつけだし 末尾が
「と、と、と」「を、を、を」
なんという単調さ!
悲しみを悲しむということにためらいがないので
なんとも息苦しい感じになっています


3.

きっと最後の二行が書きたかったんだろうね
その時のことは思い出せないけど
なんかこう 消えてしまいたい的な そういう
気分を 詩的に
書きたかったとか?
なんかポエジーな感じで、こう
かまってちゃんみたいな姿勢で
「甘えんな」

4.

夜だ 朝が来る
朝が来る 明日は新しい服を買いに
新しい服を買いに かまってちゃんみたいな姿勢で
できれば空を飛んで は無理なので歩いて
徒歩にて 徒歩で 徒歩によって
明日は新しい服を買いに


自由詩 新幹線だった。 Copyright 国産和風モモンガ 2010-05-02 23:54:11
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