悲劇のティアラ
朧月

当たり前のことを
当たり前にやるのが
当たり前な人間だとしたら
当たり前なことを
当たり前にやれない
私という人間は ヒトではないのかな

認めたくないけど そうなのかもしれない

丸い月のせいで 
考えたくないことを考えてしまう
むしろ見つけてしまうというほうが
正しいのかもしれない

孤独に唇が震えて 目からなにかが流れそう

耳をすませば?
なにもきこえない時はどうすればいいの?

パントマイムのピエロさん
私に喜劇は通じない
すべてを悲劇にしてしまう
悲しい物語の創造者

ヒトより先に
ヒト並に
ヒトらしく

そのどれもがハズレの大ハズレ
斜め側からのぞいてる
さみしがりやの幽霊みたい

月が大きく丸いせい
月が私を誘うせい
月まで飛ばせてくれたなら
涙を上から降らせよう

小さな小さな星屑に
なってあなたのティアラになろう


自由詩 悲劇のティアラ Copyright 朧月 2010-04-30 23:45:01
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