alteration
mizunomadoka


ベッドの柵をつかんだきみの
瞳は高熱を宿して
生きる力を動物にゆだねていた

水だけを飲み丸くなって

変わらないものは美しい
そう語っていたきみの
姿はどこにもない

物語のなかで
登場人物が変化していくように
人間をやめたきみが歌っているのは
何だろう

食べたものをエネルギーに変えて
自分たちにさえわからない言葉で
誰も知らないことを話している
私たちは



自由詩 alteration Copyright mizunomadoka 2010-04-24 20:34:24
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