アルコホル・ラ
nm6

アルコホル
眠くなる後悔する

夜のすきまには


都電はすべて ばらけている
傘の先つたう水を
すとんと間抜けた放送を
泥に似て垂れる人を窓につぶつける雨を
ゆられてふらめく光ピカリ光を

うつるのは
影なのか とにかくぼくで


思えば
へんてこな君だ


たとえば と
読めば「たぶん」がいつも2つで
どちらでもよいように まあ と
今すぐに フ

消えてしまってもよいように
透明を 遠目に
ともし火
顔や体は確かなもの と
境目と
とにかく包んで
アルコホル・ラ
でも
それでもやっぱりこのままがよいなあ と

ラ・よいなあ と
酔ったり
酔わなかったり
とりあえず走り出してみたりしている


自由詩 アルコホル・ラ Copyright nm6 2004-10-05 00:01:35
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