far into the night
mizunomadoka

絶え間ない雨が静けさと共にやってきて
見下ろす街路を濡らしていた。
ガス灯は霧にかすみ
木々は風にゆれていた。
音もなくわたしは窓に触れ
祈りの言葉をそっと呟いた。

ストーブの薬缶がコトコトとちいさな蒸気をあげている。
テーブルに置いた手紙をもう一度手にとってみた。



自由詩 far into the night Copyright mizunomadoka 2010-04-13 19:45:15
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